家具とプレゼントは考えて買え
どこだここ。 眠りから覚めるなり僕は目を疑った。コンクリート打ちっぱなしの壁、ベッドとモニターを除いては家具らしい家具も無し。広さは十畳ほどだろうか。ただ、ゆとりはあっても前述の通り彩りに乏しく、印象としては殺風景極まりない。…
現パロ 短文
長谷部くんのコーヒーは今日も美味しい
「こうして手紙を交わすようになって五年か。 老いると時の流れを早く感じると言うが、心だけは若くありたいものだな。 しかし最近のきみの活躍と来たらどうだ。 逞しいというか頼もしいというか、また一つ事件を解決したんだって? のんびりできない探偵…
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テセウスの船に名は要るか
青年はくの字になって悶絶した。 臓腑に纏わりつく不可視の暴力に堪えかね、幾度となく咳き込む。彼の努力に反し、吐き出されるのは呼気と粘性の足りない唾液くらいのものだった。 口内から侵入した異形が若者を傷つけることはなかった。一時は成人男性の…
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